【2023年最新情報】法人企業に必要なEV充電器の工事って? 社用車EV化で知っておきたい、充電器工事のあれこれ

EV充電器
2023.09.20

社用車のEV(電気自動車)導入にあたり意外と知られていないのが、設置工事の必要性。
はじめてのEV導入等で知識のない場合、なんとなくで導入しようとすると、受電設備を新しく設置する必要が出てきて、結果的にプラスで数百万円、なんてケースも。
このEV充電器の設置工事について、「どこに設置すればよいのか?」「どんな手続きが必要なのか?」など、何からスタートすればよいかお困りの法人企業担当者も多いはず。
今回はそんなEV充電器工事の流れや必要なステップ、電気代削減のポイントを細かくご紹介します。

■インデックス/
1.EV充電器の工事って?
2.EV充電器工事の流れを知ろう
3.EV充電器工事の落とし穴って?
4.EV充電器工事の費用を抑えるには?
5.まとめ

1.EV充電器の工事って?

EV充電器についてまず決めなければならないのは、どこに置くか。EV(電気自動車)の導入台数や使用する社員の利便性など、さまざまな観点から決定する必要があります。しかしこの最初のステップが、EV充電器の工事費用だけでなく、今後充電に必要な毎月の電気代にも大きく影響することをご存知ですか?

はじめに、EV充電器の設置に必要な工事とは、大きく分けてこの2つ。
・設置工事……EV充電器を壁につけたりポールを立てて固定するための工事
・電気工事……駐車場まで電気を通すための配線工事

“電気”自動車ですから、まずは充電器の設置場所で電気を使うための工事を行う必要があります。
平置き駐車場、立体駐車場の屋上、屋内駐車場など、場所自体の制限は基本的にありません
(※)
ですが、一般的な駐車場にはこの電気が通っていないことが多いので、駐車場まで電気を引き込む配線工事が必要があります。
「EV充電器を取り付ける」とひとことで言っても、設置工事だけでなく、電気の配線工事も必要になります。電力と駐車場の距離が近く、比較的容易な工事で済む場合もありますが、逆に、距離が長い等の条件によって、複雑な工事が必要となり、コストが大幅にかかることもあります。だからこそたんなる設置ではなく、ある程度の期間と費用を要するものとして、しっかり認識しておきましょう。
(※)EV充電器の形状等により設置できないケースもあります。詳細はお問い合わせください。

2.EV充電器工事の流れを知ろう

では一体どのような流れで、そのEV充電器の設置工事が進んでいくのでしょうか。
下記がおおよその一般的なステップです。

①調査・分析
設置希望場所や利用駐車場の形態のほか、現在契約している電気設備の状況などもチェック。予定しているEV(電気自動車)導入台数は、現在の電気設備の容量でまかなえるのかなど、専門的な観点から詳しく分析します。

②設計・見積もり
調査・分析結果から設計書を作成。

③補助金申請
活用できるEV補助金があれば、このタイミングで申請を行います。

④調達・施工
EV充電器などを調達のうえ、設計に基づき設置工事を実施。

工事に必要な期間については、REXEV(レクシヴ)の場合、お申し込み〜利用開始まで、2か月程度とご案内しています。しかしながら、設置場所によって工事の難易度が異なったり、補助金申請の締切前には申し込みが殺到し、製品・部材等納品状況に遅れが出たりする場合があります。いずれにせよ、EV(電気自動車)導入の希望時期が決まったら、早急に設置場所の現地調査を進めましょう。さらには冒頭お伝えしたように、設置場所によっては、高額な工事費用や予算を超える電気代が発生するリスクもあります。次項でそのケースについてご紹介します。

3.EV充電器工事の落とし穴って?

初めてで分からないことだらけのEV化ですが、担当者の多くを悩ませるのがEV化の費用感。どのEV(電気自動車)を選ぶか、どのEV充電器を選択するかによって金額が変わることはなんとなくイメージできるものの、それ以外の費用や導入後のランニングコストについては想像しにくいもの。ここでは、多くの法人企業が見落としがちなEV充電器工事について、「電気工事」の課題点をお教えします。そのカギは大きく分けて2つ。

1.電気の契約
EV充電器工事の重要ポイントである設置場所を検討するうえでは、やはり社用車の台数がポイント。社用車すべてを一度にEV化するのか、それとも、ガソリン車と併用しながら将来的に移行するのか、その選択は会社によってさまざまです。それを決めるうえで重要なのは[電力設備]と[契約電力]。
電力設備については、以下A・Bのように、車の利用頻度等から考えるのが良いでしょう。

A:電力ピーク=保有EV台数×充電出力
車の使用頻度が高い、複数の使用者が複数のEVを利用する、などの場合については「希望の車が使えない」という事態を避けるため、[EV台数×充電出力]を電力の上限と考えて契約。電力設備費は上がりますが、フルで設備を補強しておくことで、万が一に備えることができます。

B:電力ピーク=同時に充電するEV台数×充電出力
車の使用頻度がそこまで高くないといった場合は、EV台数分の充電器ではなく[充電のタイミングが重なるだけの台数]を電力の上限として考えることで、設備費を抑え、最適化を目指せます。

A・Bどちらもメリット・デメリットがありますので、費用・利用頻度などのさまざまな面から協議して決定することが重要です。
近年マンションなどにも大量にEV充電器が設置がされています。しかしながら、一気にEVが充電された場合、どこまで充電できるのか。利便性と設備増強のバランスを見極めないと、予想以上にコストの上がる恐れがありますので、注意しましょう。

契約電力には ①低圧契約 ②高圧契約の2種類があります。

①低圧契約
49kWの低圧契約をしてた場合、基本的に、ブレーカーの制約によりピーク時に40kwまで電気を使用できるとされています。つまり、EV(電気自動車)で使用する電力+それ以外の電力で、40kWに抑える必要があります。では「低圧契約からもっと多くの電力契約に切り替えればいい」というシンプルな話で済むのかというと、そうではありません。
50kW以上の電力を使用するとなると、電力会社と「高圧契約」を結ぶ必要があり、それに際し「キュービクル」とよばれる高圧受電設備を設置しなければなりません。この設置には数百万円の費用が発生します。また、電気主任技術者の登録が必須となり、年間数十万円の保安コストもかかります。高圧契約の方が電気料金単価は下がるのですが、設置費用と維持費がかかることを念頭に置いて検討する必要があります。

②高圧契約
すでに高圧契約をしている場合で、500kW未満については実量制契約となります。過去1年間の各月の最大需要電力のうち最も大きい値が契約電力となります。したがって、最大需要電力を抑制することが電気料金削減のポイントになります。

前述のA、Bともに出力制御をすることで契約電力を抑制することができます。は必須。充電設備の最適化同様、充電量の最適化=ランニングコストのセーブについても考えましょう。
こちらについては次章で解説します。

2.配線工事
電気工事においては、「分電盤」とよばれる既存の電気設備から、EV充電器までの[配線の距離]がその費用を大きく左右します。
この距離が短いほどコストが抑えられ、逆に長くなるほどコストがかさみます。

そのほか、「土木工事」という部分においては、設置地面がコンクリートでなかった場合の基礎工事、設置壁面の穴あけ工事、EV充電器自体の重さを支える耐荷工事など、設置シーンによって多少費用が変動します。

EV充電器の設置場所がいかに重要か、ご理解いただけたかと思います。
とはいえ、駐車スペースが限られているという法人企業がほとんど。設置場所が変えられない場合、費用はかかる一方なのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。きちんとした知識と実績のある専門企業であれば、適切な設計や費用を抑える提案が可能となります。

4.EV充電器工事の費用を抑えるには?

ここからは、EV化に関わる費用を削減するテクニックについてお伝えしていきます。観点としては[イニシャルコスト削減]と[ランニングコスト削減]の2つの側面があります。

1.イニシャルコスト削減
EV充電器の設置にかかる費用をいかに抑えるか。
この初期投資の費用は、EV導入の是非を判断するうえでもかなり重要な項目になってきますね。イニシャルコスト削減は、①電力引き込み工事費と②契約電力量の2つを抑えることが大切です。

①電力引き込み工事費の抑える
さきほど、分電盤から設置場所までの距離が、電気工事の費用を左右するとお伝えしました。しかしながら分電盤の場所も駐車場の位置も動かせない。そんなときは、新たに別の電力を引き込むという方法があります。これは国のEV普及推進により特例措置が適用できるようになったためです。ただ、自社でそれが可能かどうかは判断できません。REXEV(レクシヴ)など、知識と実績のある専門企業にリサーチしてもらう必要があります。

②契約電力量を低圧契約のままで済ませる
現在結んでいる電気の低圧契約では「電力が足りない」「理想のEV台数が導入できない」というケースでも、必ずしも高圧契約に切り替える必要はありません。なぜなら、契約電力を上回らないよう、充電をコントロールできるEV充電器が存在するからです。

REXEV(レクシヴ)の提供する「法人EV向けスマート充電器」は、システム連携による充電制御が可能。高圧契約に切り替えなくても、使用電力を50kW未満に抑える技術を搭載しています。これなら、電気主任技術者の登録も不要ですし、大幅な契約変更は発生しません。こちらについては、どのEV充電器でもそれが可能というわけではないので、EV充電器を選ぶ際に注意が必要です。

2.ランニングコスト削減
月々の電気代使用料金をいかにセーブしていくかという点については、下記①②③を実現することがポイントとなります。

①契約電力を超えないように充電する
EV(電気自動車)を使わないのに充電しっぱなしというのはもったいない。必要なときに必要な分だけ充電をするということが大切です。

②電気料金の安い時間帯に充電する
電気をよく使う日中や夕方は電気料金が高くなります。
夜中など、人があまり使わない時間帯に充電することでそれらを回避できます。

③太陽光の余った電力で充電する
自然エネルギーを使うことこそ、EV化における重要な側面。
太陽光発電による余剰電力を充電にまわしましょう。

とはいうものの、これらを属人的に管理するのは難しいもの。そこで活躍するのが、REXEV(レクシヴ)の提案する「法人EVスマート充電器」です。国内初・エネルギーマネジメントシステム「eMMS」と連携し、充電情報などをリアルタイムで把握。無駄のない効率的な充電を実現します。

<REXEVの「法人EV向けスマート充電器」の特長>
・経済的に充電
電力市場の価格や電気の使用状況に応じて、契約している電力を上回らないよう、充電を自動制御。電気代上昇を防いだり、電気の市場価格と連動して料金の安い時間帯に充電したりして、電気料金を削減します。

・太陽光の電気でクリーンに充電
太陽光の発電時間を予測し、充電時間を最適な状態にシフト。可能な限り太陽光の電気で充電することで、無駄のない、環境に優しい運営を可能にします。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。EV(電気自動車)やEV充電器の購入だけでなく、EV充電器工事の費用と、その先の運営コストまでトータルに検討していくことが、EVのある継続的な経営を実現する、大きなポイントとなります。
REXEV(レクシヴ)の提供するソリューションは、より効率的に、かつより拡張性の高いEV運用を可能にし、導入から運用まで、トータルにサポートいたします。
無料相談やお見積を活用して、ぜひ効果的なEV運用をスタートさせてくださいね。

<REXEVなら導入から運用までトータルサポート>
・初回ご提案

・図面確認

・簡易設計

・概算お見積り

・現地調査・分析

・詳細設計・正式お見積もり ★1

・補助金申請(申請代行) ★2

・調達・施工(工事手配代行) ★3

・運用フォロー

★1 最適なEV設置工事を提案
EV充電器の設置場所のほか、効率的な電気の配線方手法や、費用を最低限に抑える方法など、「4.EV充電器工事の費用を抑えるには?」で述べた工事全般のコンサルティング・提案を行っています。まずはみなさまのご要望や状況についてお気軽にお聞かせください。

★2 補助金申請を代行
EV(電気自動車)やEV充電器には補助金が活用できますが、細かな取り決め等があり、専門知識がないと、その申請に手間取るケースも多いです。REXEV(レクシヴ)では補助金活用の代行を実施。まるっと一式お任せいただけます。

★3 EV充電器の工事手配を代行
面倒なEV充電器の設置工事手配も、REXEV(レクシヴ)にお任せ。充電器設置業者や施工会社とパートナー制度を採用。定期的に技術研修を行うなど、安全で高品質なEV充電器サービスを全国に提供しています。

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